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鯨肉カレーイベント
2023/7/6
私は本当に好き嫌いがなく、というか、何でも好きなのですが、特に好きな料理にインド料理があります。週に一回はどこかのインド料理屋に行くほど好きなのですが、今年に入って我が家の近くにインドカレー屋が新規オープンしました!
その名も本格インド料理「クマールダバ」
アットホームな雰囲気で親しみやすいのですが、何となく良い気分の日に出かけたくなるお店です。オープンしてすぐに訪ねたのですが、味もお店の雰囲気も気に入って、何回か通いました。
ところで、他に行きつけだったインドカレー店で鹿肉のカレーを食べて、「マトンカレーが至高!」と思っていた私は衝撃を受け、そのことをクマールダバのシェフに話したところ、いろいろな肉で作るカレーの話で盛り上がりました。
その中で、鯨肉なんてどうですか?という話をしたところ、「作ったことないからどうなるかわからないけど、できないことはないと思う」とのこと。
新たな味のカレーを想像しただけで楽しかったのですが、なんと!!本当に鯨肉カレーを作ってくださったとの連絡が!!!
これは行くしかありません。そして、7月4日限定の鯨カレーイベントが開かれたのです!!!
本日のお品書き
アチャール or サラダ
ホエール・ジャルフレージ
タンドリーホエール
カレー
ナン・ライス
アイスクリーム
えっ、なんとフルコース!!
そして、一皿目として出てきたアチャールがこちら。ちなみにアチャールとは、インド風お漬物のことだそうです。
もう、すでに最高なんだよなあ・・・。胡椒の風味が効いたピリ辛のお漬物で、いきなりラッシーが進みます。前菜としての役割は最高で、食べれば食べるほど食欲が刺激され、胃と口が臨戦体制になります。
そして、ラッシーは少し酸味の効いた、深みのある味わい。薄められたラッシーも多い中、この濃厚さはこだわりを感じます。
次に出てきたのはホエールジャルフレージ。ジャルフレージとは炒め物のことだそうです。
ここから鯨肉パーティーが始まります。このジャルフレージは少し酸味があり、しっかり辛さのあるソースに、エスニックな味わいの薬味がのり、そこに鯨肉のブロックが入っています。鯨肉を食べること自体が久しぶりでしたが、臭みは全くなく、繊維質の歯応えで、鯨も哺乳類なんだということを実感します。
ソースの味は濃くても鯨の味が殺されることなく、むしろ引き立てられていました。これもまた、前菜としての役割をしっかり果たし、次なる皿に期待が増します。
そしてこれが鯨のタンドリー!7月4日限定だったのはこのためだったそうです!なんと刺身としても食べられる鮮度の鯨肉を仕入れたそうで、この日のうちに食べないとこの焼き加減では難しいということでした。
こんなに美味しい鯨肉は初めて!!というのはもはや当たり前で、インド料理として、いや、あらゆる料理の中で最高の部類に入るのではないでしょうか?
タンドリーが肉の味を引き出し、香りも高く、鯨肉を味わうための最高の手段・・・いや、鯨のためにタンドリーがあるのではないかと錯覚してしまうほどの衝撃が走ります。
この記事を書いているのも、まさにこの鯨のタンドリーを皆さんに知って欲しいからに他なりません!
人生で一度しかこの鯨のタンドリーを味わえないのは勿体なさすぎるので、ぜひ2度目の鯨肉イベントも開催して欲しいところです!
そして、気分も最高潮に達したところで、待ってましたの鯨カレー!
素敵な器に盛られたバター風味の中辛鯨肉カレーです。これがまた鯨の風味がよく生かされているのです!
常々料理は素材の味・歯応え両方が生かされてこそだと思っていますが、まさに鯨ならではの料理でした。
ナンはいつも通りの香りが高く、最高のメイン料理となりました。
本当に鯨料理が初めてなの?というほど、鯨の味わいに精通していると感じさせられる鯨料理フルコースでした。どれほど研究をしたのでしょうか・・・それとも、才能なのでしょうか・・・、いや、両方なのでしょう。
「美味しんぼ」のような料理漫画の中ではよく独特な素材の創作料理が絶品として描かれることが多いですが、その漫画の世界に入り込んだような気分です。
そして何よりも、ふと思いつきで言っただけの鯨カレーをこの完成度で仕上げて下さったこと、感謝と感動が止まりません!!
またぜひ面白くて美味しい企画を待ち望んでいます!